少女マンガファンが多数派だった
以前は同人誌を作っても販売する機会はほんとうに全くといっていいほどなかったのです。
第一同人誌というモノも現在のような漫画だけでなくて文学作品・SF、評論といった実に多種多様なジャンルだったモノが同じ考え方をする同士によって作られました。
最も多いパターンが、大学のサークル製作したものを学園祭で販売するといったものや、大学周辺の書店や、制作者の周囲に配られるといったケースがほとんどでした。
しかし1975年に第1回のコミックマーケットが開催されたことを契機に流通市場は格段に広がりをみせます。
元々コミックマーケット自体は、1962年に最初に開催された「日本SF大会」が原型だといえます。
全国のSFファンが集まって国内外のSF作品の優秀作を決定するというのが趣旨のお祭りだったのが、このような会にヒントを得て、コミックマーケットが開催される流れになったのです。
初回は大学の漫画研究会とか少女漫画ファンクラブなどが参加サークルになり出品していて、入場者の大半は中高生で中でも多かったのが少女漫画ファンだと言われています。
そのような傾向を特徴となり、当時も男性同性愛をテーマにした作品である「やおい」と呼ばれるジャンルの先駆け的な作品も出品されていました。
また、学生が参加している割合が高いことから、この第1回に続き春、夏、冬という、学生の休みに合わせ年3回のコミケが開催される運びとなったのです。